2024年7月25日、愛知工科大学において、未来材料科学研究所 主催の第1回未来材料科学セミナーが開催されました。今回のセミナーでは、陽極酸化処理(電気化学的な表面処理法の一種)のパイオニアの一人でいらっしゃる水木一成(みずきいっせい)先生にご登壇いただき、陽極酸化処理の基礎とプラズマ電解酸化に関して、実験を交えながらご解説頂きました。講演中、また講演後にはたくさんの質問があがり、 非常に活発な議論がなされました。企業や研究所の方にも多数ご参加いただきました。ご参加くださいましたみなさま、お忙しいなか足をお運び頂き誠にありがとうございました。
本セミナーでは、材料科学に関連する分野で活躍されている研究者の方々に、ご自身の研究内容について平易にご解説頂きます。今後も専門性が高く、それであって多くの方に興味を持っていただける、社会のニーズに即した内容のセミナーを企画して参ります。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
【言葉の説明】
陽極酸化:アノード酸化とも呼ばれています。金属材料の防食処理として古くから用いられてきました。近年では、ナノテクノロジー技術への応用も活発に研究されています。
プラズマ電解酸化:PEOやMAOと呼ばれることもあります。陽極酸化処理方法の一種です。本方法によれば、耐食性に加えて、耐擦傷性を大幅に向上させることが可能です。現在、エンジンピストンの表面処理などに用いられています。
【問い合わせ先】
愛知工科大学 未来材料科学研究所 所長 近藤敏彰
e-mail: kondo-toshiak@aut.ac.jp