しかし、ついに我が家近隣も下水道となる日が来た。
水道の水を使えば、使った水の量に対して下水道料金が掛かっていく。
洗濯や風呂、トイレなど生活排水を下水道に流すことへの下水料金は納得できても、庭木の水やりまで下水料金が掛かるのは納得いかない。
そこで、思いついたのが井戸である。
20年くらい前であったか、庭に井戸があったのを思い出した。今は埋めてしまっていたが。
「そうだ、井戸を掘ろう」
井戸はどこの業者に依頼すれば掘ってくれるのか?掘ってもらうには、どれくらいの料金がかかるのか?インターネットを使って調べてみることにした。
そこで目に止まったサイトが、
「自分で出来る打ち抜き井戸の掘り方」http://www3.ocn.ne.jp/~marchan/index.htmlであった。
自分で掘ることが本当にできるのか、半信半疑で読んでみた。すると、そこには “井戸掘り器の作り方” “掘る原理” などが書かれていた。「自分で掘ってみよう」との気持ちになったのは、この掘り方で井戸掘りをした人が、とても多くいたことだ。掘った人たちが、それぞれホームページなどで自分の井戸を紹介していた。
なんだか、井戸を掘る前から「やれる」気がしてきた。
早速、夏の盆休みを利用し、父、弟に声をかけ、井戸堀りをすることにした。
まず、庭のどこに掘るか考えた。
しかし、水脈がどこにあるかは分からない。 「ここに井戸があったら便利だなあ」と思う場所を選び、早速作業にかかった。
掘った人たちのアドバイスによると、「まずは、掘れるところまで穴を掘る」との意見が多く、その深さは1m~2m。しかし、穴を掘りはじめると、これが楽しい。