自動車工業学科 加藤寛

青春18きっぷ 長時間・長距離 旅行記

自動車工業学科 助教 加藤 寛/KATO Hiroshi

2018年9月ぐらいにアップされていると思います。

東日本大震災から7年半、また熊本地震から2年半、今年も「6月 大阪府北部の地震」、「7月 西日本豪雨」、「9月 台風第21号(チェービー)」、「9月 北海道胆振(いぶり)東部地震」があり、「天災は忘れた頃にやってくる」のことわざにあるように、震災等を忘れず記憶を風化させないように。


青春18きっぷの旅行記も今回で4回目となります。その他にもAUTFUNには載せていませんが色々と旅をしたり、レースも見に行っています。そして、今回は青春18きっぷの使いかけ
が急遽手に入りましたので、「長時間・長距離」の電車旅を報告します。

1日目

07:40 蒲郡駅

いつものように旅の始まりは本学のある蒲郡駅から出発です。東海道本線の大垣行き特別快速にておよそ40分で金山へ向かいます。停車駅は5駅です。

08:35 金山駅

乗換時間11分で中央線の中津川行き快速に乗ります。通勤時間帯でもあり、初めはかなりの混雑でした。停車駅は14駅です。この時間に金山から蒲郡に向かっても、1限目に間に合いますね。

10:00 中津川駅

乗換時間16分で松本行きに乗り換えです。18きっぷ組と思われる方々ばかりで、平日ですが意外に混雑します。塩尻までは20駅停車です。

11:58 塩尻駅

乗換時間8分で甲府行きに乗り換えです。小淵沢までは10駅停車です。

13:13 小淵沢駅

乗換時間6分で小海線の小諸行きに乗り換えです。慌てていて、車両後部の写真です。野辺山までは4駅停車です。小海線は日本一の高原鉄道で、とびらの写真のJR鉄道最高地点である標高1375mを通過する鉄道です。

13:46 野辺山駅 到着

野辺山駅は「JR鉄道最高地点駅」で、標高1345.67mです。2抜けの並び数字ですね。周辺観光のため、駅前の「野辺山観光案内所」にてレンタサイクルをお借りします。3時間で1000円でした。

野辺山宇宙電波観測所

駅から3㎞ほど走ったところに、「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」があります。写真は「45m電波望遠鏡」で、「ミリ波」と呼ばれる電波を観測できる電波望遠鏡では世界最大級の口径で、巨大ブラックホールを発見したそうです。左下にハイエースが写っていることから、その大きさが窺えます。

電波ヘリオグラフ

写真は「電波ヘリオグラフ」で、太陽専門の電波望遠鏡だそうです。84台のアンテナを使い、太陽の活動をモニターしています。2015年4月から名古屋大学宇宙地球環境研究所が運用を引き継いでいるそうです。

自然科学研究機構 野辺山展示室

アンテナの右下奥に見える建物が、「自然科学研究機構 野辺山展示室」で、中には「4次元デジタル宇宙シアター(4D2Uシアター)」があり、専門のガイドさんによる解説と迫力ある立体映像で、宇宙の構造とその進化を分かりやすく知ることができました。

JR鉄道最高地点(標高1375m)

国立天文台を後にし、3㎞ほど走ったところに、「JR鉄道最高地点(標高1375m)」である、踏切があります。何の変哲もない踏み切りですが、さすがJR鉄道最高地点で分水嶺となっていて、最高地点より小淵沢側に降った雨は太平洋に注ぎ込み、最高地点より小諸側に降った雨は日本海に注いでいるそうです。

鉄道神社

辺りには、産直の土産物屋や、全国的にも珍しい「鉄道神社」があり、旅の安全祈願をさせていただきました。自転車での移動で、やや登りの3kmはきつく感じるようになりました。年ですね~。※2枚の写真をよく見て、上りと下りの気動車なのが分かった人は、立派な鉄っちゃんです。

野辺山SLランド

自転車で数分のところに「野辺山SLランド」があり、蒸気機関車の走行や鉄道グッズの販売がありましたが、残念ながら、平成30年8月31日をもちまして、閉園になってしまいました。最後に訪れることができ、良い思い出となりました。

野辺山の名産品

野辺山周辺では高原野菜の栽培が盛んで、大型のトラクターをよく見ました。「野辺山高原レタス」や「野辺山高原キャベツ」が名産品だそうです。

八ヶ岳野辺山高原牛乳工場

牧場も多くあり、写真は「(株)ヤツレン 八ヶ岳野辺山高原牛乳工場」で、ソフトクリームや乳製品の直売所があり、「八ヶ岳野辺山高原ジャージーのむヨーグルト」を頂き、 めちゃくちゃ濃厚で美味しく、一息つけました。

踏切を渡るネコ

野辺山駅で電車待ちをしていると、踏切を渡るネコと遭遇しました。よく旅をしていると、ネコに会いますね。
癒しのひと時です。

16:54 野辺山駅

レンタサイクルを返却し、宿に向かいます。再び小海線で、小淵沢行きに乗ります。小淵沢までは4駅停車です。

JR鉄道最高地点

出発して間もなく、車窓からの「JR鉄道最高地点」です。写真を撮られている方が、数名いました。

シカが線路を横断

小海線は、標高1000mを超える高所を走る単線の高原列車で、林の中を縫って行きます。写真には収めることができませんでしたが、運転手さんが急に警笛を鳴らしたので、何かと思ったら、シカが線路を横切っていました。シャッターチャンスを逃しました。残念。

17:35 小淵沢駅

乗換時間8分で長野行きに乗り換えです。上諏訪までは6駅停車です。今回は時間が合わず、乗ることが出来ませんでしたが、写真の左側の青い車両は観光列車「HIGH RAIL 1375(ハイレール イチサンナナゴ)」です。気になった方はネットで検索。

18:16 上諏訪駅 到着

上諏訪駅には無料で入れる、足湯が毎日午前9時から午後9時までやっています。
表題の長時間・長距離って…?

2日目

上諏訪駅

上諏訪駅はJR東日本の管轄なのに、JR東海カラーの313系車両が停まっています。
これが表題の長時間・長距離の上諏訪発豊橋行き普通列車544Mです。

09:19 上諏訪駅

この列車番号544Mは、上諏訪駅を9時19分に出発し、ほぼ各駅に停車しながら、豊橋駅に16時16分に到着する、運転時間:6時間57分
・運転距離:213.7㎞
・表定速度:30.7㎞/h
の長時間・長距離列車です。距離的には短いかもしれませんが、秘境駅のたくさんある天竜川沿いを走る飯田線直通なので、スピードが上がらず、表定速度が30km/hそこそこの、のんびり電車旅です。
写真もたくさん撮りましたが、載せきれませんので、一部のみ載せます。

09:27 下諏訪駅 ⇒ 09:45 岡谷駅 ⇒ 09:45 川岸駅 ⇒ 09:59 辰野駅 ⇒ 10:02 宮本駅 ⇒ 10:04 伊那新町駅 ⇒ 10:08 羽場駅 ⇒ 10:11 沢駅 ⇒ 10:18 伊那松島駅 ⇒ 10:21 木ノ下駅 ⇒ 10:25 北殿駅 ⇒ 10:28 田畑駅 ⇒ 10:35 伊那北駅 ⇒ 10:38 伊那市駅 ⇒ 10:43 下島駅 ⇒  10:46 沢渡駅 ⇒ 10:50 赤木駅 ⇒ 11:00 宮田駅 ⇒ 11:04 大田切駅 ⇒ 11:09 駒ヶ根駅 ⇒ 11:12 小町屋駅 ⇒ 11:16 伊那福岡駅 ⇒ 11:22 田切駅 ⇒ 11:26 飯島駅 ⇒ 11:31 伊那本郷駅 ⇒ 11:36 七久保駅 ⇒ 11:39 高遠原駅 ⇒ 11:43 伊那田島駅 ⇒ 11:46 上片桐駅 ⇒ 11:54 伊那大島駅 ⇒ 11:59 山吹駅 ⇒ 12:01 下平駅 ⇒ 12:04 市田駅 ⇒ 12:07 下市田駅 ⇒ 12:10 元善光寺駅 ⇒ 12:14 伊那上郷駅 ⇒ 12:17 桜町駅 ⇒ 12:20 飯田駅 ⇒ 12:23 切石駅 ⇒ 12:26 鼎駅 ⇒ 12:29 下山村駅 ⇒ 12:34 伊那八幡駅 ⇒ 12:36 毛賀駅 ⇒ 12:39 駄科駅 ⇒ 12:42 時又駅 ⇒ 12:45 川路駅 ⇒ 12:50 天竜峡駅 ⇒ 12:52 千代駅(秘境駅ランキング第26位) ⇒ 12:55 金野駅(秘境駅ランキング第7位) ⇒ 12:59 唐笠駅 ⇒ 13:04 門島駅 ⇒

13:10 田本駅(秘境駅ランキング第4位)

写真の田本駅はホームの幅がほとんど無く、断崖絶壁の駅です。

13:13 温田駅 ⇒

13:18 為栗駅(秘境駅ランキング第17位)

写真の為栗(してぐり)駅からは吊り橋が見えます。周りに民家は見えませんね。

13:25 平岡駅 ⇒ 13:29 鶯巣駅 ⇒ 

13:36 中井侍駅(秘境駅ランキング第14位)

写真は伊那小沢駅の時刻表です。1時間に1本もありません。

13:32 伊那小沢駅

写真は車窓からの中井侍駅、到着直前です。こちらも断崖絶壁の駅。

13:42 小和田駅(秘境駅ランキング第3位)

小和田駅は静岡県浜松市天竜区になりますが、「静岡県」「愛知県」「長野県」の3つの県境のすぐ近くにある「三県境界駅」です。

13:47 大嵐駅 ⇒ 13:53 水窪駅 ⇒ 13:55 向市場駅 ⇒ 13:59 城西駅 ⇒ 14:03 相月駅 ⇒ 14:08 佐久間駅 ⇒ 14:17 中部天竜駅 ⇒ 14:21 下川合駅 ⇒ 14:23 早瀬駅 ⇒ 14:25 浦川駅 ⇒ 14:28 上市場駅 ⇒ 14:30 出馬駅 ⇒ 

14:35 東栄駅

東栄駅は地元のお祭りで重要無形民俗文化財である「花祭」で使用される鬼の面がモチーフになっています。

13:37 池場駅 ⇒ 14:44 三河川合駅 ⇒ 14:48 柿平駅 ⇒ 

14:54 三河槙原駅

三河槙原駅からの岩山の景色です。

14:57 湯谷温泉駅 ⇒ 15:01 三河大野駅 ⇒ 15:12 本長篠駅 ⇒ 15:14 長篠城駅 ⇒ 15:17 鳥居駅 ⇒ 15:20 大海駅 ⇒ 15:27 三河本郷駅 ⇒ 15:29 茶臼山駅 ⇒ 15:31 東新町駅 ⇒ 15:42 新城駅 ⇒ 15:46 野田城駅 ⇒ 15:50 東上駅 ⇒ 15:52 江島駅 ⇒ 15:55 長山駅 ⇒ 16:00 三河一宮駅 ⇒ 16:04 豊川駅 ⇒ 16:07 牛久保駅 ⇒ 16:10 小坂井駅 ⇒ 下地駅(通過)⇒ 船町駅(通過)⇒ 

16:16 豊橋駅

上諏訪駅から95駅となります。意外にも、乗り続けた同士が数名いました。
乗務員は5回ぐらい交代していました。

16:31 豊橋駅

東海道本線 米原行き快速

16:42 蒲郡駅 到着

今回の旅はいつものトラブルがまったくなく、予定通りに進むことができました。キセキ?

※トラブルではありませんが、今回の電車旅の中で、ICカードで改札を通り、下車駅が無人のため車掌さんがその都度対応し、かなり忙しくされている光景を幾度か拝見しました。(場合によっては対応のため、電車は遅延します)
賛否両論あるかとは思いますが、事前の計画(きっぷでの乗車)や、下車前の車内での早めの対応(車内清算)等、御一考を。

いかがでしたか?

自動車短期大学は自動車専門学校に比べ、時間的な余裕があり、皆さんもこれを参考に、長い休みを利用して、「自分で計画し、自分で行動」して、もっと多くの出会いをしてもらいたいと思います。