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機械システム工学科
大平研究室大平 哲也 教授
キーワード内燃機関/燃焼/自動車工学/品質工学
日本は2050年までに実質的なカーボンニュートラル社会を目指すという目標を掲げています。日本のCO₂排出量の15%を占める自動車でも、石油由来の燃料から再生エネルギーによるグリーン燃料などの新燃料への転換が求められています。一方で、新燃料を市場に投入した場合、実用エンジンにおける品質は検証すべき課題があります。新燃料を用いた際のエンジンの課題抽出とその解決の糸口を見いだすため、取り組んでいます。
カーボンニュートラル燃料であるバイオアルコール燃料は、低温で蒸発しにくく、蒸発時に熱を奪うことから、エンジンが冷えているときは完全燃焼ができず課題です。実際に二輪車を用いてエンジン各所での温度測定や燃焼解析、潤滑油へ及ぼす影響について調査し、対策に取り組んでいます。
農業で生じる廃棄物もしくは放置されている果実や廃木等を再利用してバイオ燃料が製造できれば、農業でのSDGsが期待できます。そこで,近隣のみかん農家さんを定期的に訪問して廃棄処分量を測定し、市内全体の総量を推計する調査を進めています。実際のエネルギー再生効果や農家にとっての経済性を明らかにしていきます。
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