野球中継の解説で、バレルゾーンという言葉を聞いたことはありませんか?得点につながりやすい打球速度と打球角度の組みあわせのことで、大谷翔平選手は、このバレルゾーンを意識することでホームランを量産しているといわれています。
打球速度と打球角度を計測するには、高価で大掛かりな機器類が必須でした。これをスマホのアプリで簡単にできるようにするのが、私の研究です。まずは、スマホのスローモーション撮影の機能を使って、徹底的にデータを蓄積すること。試行回数の多さは、研究の信憑性に直結します。さらに、その画像をもとに打球速
度と打球角度を算出するプログラムを構築していきます。これができれば、少年野球や中学・高校の部活でも、トレーニング方法が革命的に変わると思いませんか。
ところで、私が所属しているのは、電子ロボット工学科。
この研究のどこがロボット『 身近で楽しいロボット工学。スポーツロボティクスへの第一歩。 』『 「夢」では終わらせない、宇宙を翔るキューブサットの冒険。 』
なのかと思う方もいるかもしれませんね。でも、ロボットの概念を広くとらえて生き物のように自ら考え判断するシステムと考えれば、これも立派なロボット。
スポーツロボティクスという新しいフィールドへの第一歩になるのではないかと考えています。