先輩たちの活躍 VOL.08

学生にだって、できること。 鍛えた技術で社会貢献。

大学院 工学研究科システム工学専攻

忠内 洋樹さん(愛知県 豊橋中央高等学校出身)

3Dプリンタでつくったフェイスシールドを寄贈。

コロナ禍でさまざまな医療資源が逼迫するなか、ここ蒲郡市でも、医療や介護の従事者を守るフェイスシールドの確保が難しい時期があった。どこかの工場に新たに生産ラインを立ち上げようとすれば、コストも時間もかかりすぎる。 「何個いるんですか?3Dプリンタならすぐできますよ」と手を上げたのがAUTの大学院で学ぶ忠内洋樹さんだ。CADや3Dプリンタを駆使して医療用デバイスの開発に携わる彼にとっては、シンプルな構造のフェイスシールドづくりは簡単に思えた。

「意外と難しかったのは、サイズ感ですね。最初はマネキンをモデルに設計していたのですが、あの人たちは小顔すぎる」改めて研究室の仲間たちにモデルを頼んだ。本業の研究が佳境に差し掛かっていたのだが、「いや、いい気分転換になりました」とのこと。数週間で完成したフィット感抜群のフェイスシールドは、蒲郡市内の医療や介護の現場に配付され、エッセンシャルワーカーのみなさんに貢献することができた。

専門的な知識や技能を生かした社会貢献。学生でも、学生だからこそ、できることがある。