menu
機械システム工学科 講師 林寛幸/HAYASHI Hiroyuki
林研究室サイト
私の大学までの通勤経路のうち、JRを利用するのは中央本線の高蔵寺駅から東海道本線の蒲郡駅までです。この間の普通運賃は1280円、往復運賃は2560円になります。これは、「青春18きっぷ」1回分の2300円の値段より高いことになります。青春きっぷより高い普通運賃で、通勤できることを喜んでいいのか、悲しんでいいのかはよくわかりませんが、「青春18きっぷ」をよく知って、賢く活用することは、旅の奥深さをさらに高めてくれるものと確信しています。もっとも、普通運賃をやむなく払わなくてはならないのは、定期券を忘れた時か、定期券が期限切れの場合に限るので、普段は遠いところから通っていることを意識することはありませんが。
聞いたことはあるが、実際に利用したことが無い人のために、まず概要をあげてみます。
青春18きっぷに、年齢制限はありません。こどもから大人まで、みんなが使えるきっぷなので、「青春」でありたい人なら誰でもOKです。JR全線の普通列車、快速列車が 1日2300円で乗り放題です。値段は1万1500円で、1枚で5回(人)分使えます。つまり1回分2300円の超お得な切符です。途中下車も何度でもOKです。目的地に早く着くためには向いていませんが、旅本来の自由さを満喫できるきっぷです。
「青春18きっぷ」写真は、2007年の夏のもの。スタンプが3つ押してあるので、3回分使用したときのものです。2007年夏のJR「青春18きっぷ」のポスター
この青春18きっぷは、全国のJRの普通列車、快速列車に自由に乗ることの出来る切符です。新幹線や特急、急行には乗れません。以前はJRでも、現在第三セクターなどで運営されている路線も同様に乗れないので、岡崎駅から愛知環状鉄道線には乗ることができません。きっぷは1枚で5回(人)分使え、1回使うごとに、スタンプが押されます。押された日の24時まで有効です。5人で1回ずつ使っても、1人で5回使ってもよく、JRの駅のみどりの窓口で買うことができます。スタートは駅員さんに日付スタンプを押してもらうことより始まります。自動改札機は通ることが出来ないので、乗り降りの際は、改札口で駅員さんに切符を見せて通り抜けます。乗ることの出来る列車は、別途料金のかからない普通列車、快速列車のみです。また、特急料金を買い足しても特急列車には乗ることができません。このきっぷは発売日・有効期間が決まっており、年3回発売されますが、発売期間と利用期間がずれていることが多いので注意が必要です。その都度、ホームページなどで確認する必要がありますが、一応の目安の日程を下記に示しました。
(1)なにはなくとも時刻表を買ってください。青春18きっぷの旅に、時刻表は欠くことができません。言わば、バイブルと言ってもいいと思います。プランをたてる際には必ず必要です。出来れば、家庭で計画用の大型、携帯用の中型があるとさらに便利です。写真の左側は携帯用の中型のコンパス時刻表、右側が大型時刻表です。(2)目的地を決める。行き先のない旅も面白いですが、まずは自分のイメージをふくらませて、目的地を決めてください。(3)目的地に到着する時間から逆算して、出発時間を出しましょう。(4)予定表を作りましょう。(5)さぁ、実行しましょう。
左側は、コンパス時刻表で定価600円と手頃。携帯用として最適でJR全線掲載されています。旅の友として最強にして最高なツール。真ん中は、一番おなじみなJRの時刻表。右側のJTB時刻表は、字が大きいので読みやすく、家に置いて旅の計画などに利用すると重宝します。
青春18きっぷ1回分で、蒲郡駅からいったいどこまで行けるの?なんて考えるのは私だけではないとおもいます。実際、時刻表とにらめっこして調べてみると、北へは、山形県の新庄駅まで、西へは熊本県の荒尾駅までたどり着くことができます。西へ向かうルートは東海道本線、山陽本線とも列車本数が多く、速度の速い快速列車がたくさん出ているため、1回分でなんと九州の熊本県まで達することが出来ます。荒尾駅の南には有明海が広がっています。総乗車距離も937kmとなり、列車の座席に座っている時間も相当なものです。北に向かう列車は乗り継ぎがあまり良くないせいか、西と比べると距離は稼げませんが、それでも山形県の新庄駅までたどり着くことが出来ます。是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょう。ただし、帰りのこともしっかり計画をたてておいてください。いや、その都度、時刻表を友として相談しながら問題解決していく方法も面白いかもしれません。次回も乞うご期待!
AUTFUN一覧に戻る
資料請求
アクセス
受験生の方へ
留学生(りゅうがくせい)の方(かた)へ