事務局 間瀬啓城

SUNOBO×STYLE スノーボード ワックスのかけ方

事務局 間瀬啓城/MASE Hiroki

SUNOBO×STYLE スノーボード ワックスのかけ方

今年もやってきました。スノーボードシーズン・・・真っ最中ですが・・・。スノーボードの楽しみといえば滑ることはともかく。山の空気、ホテルの食事、温泉などなど、人それぞれ違った楽しみ方があると思います。今回はスノーボードの日程が決まり、滑りに行く前に雪山を考えワクワクしながら行っているスノーボードの板のワックス(ホットワックス)方法を紹介したいと思います。楽しく滑っている時に突然前のめりになった経験はありませんか?一度滑らなくなったら最後、その日の滑りが最悪って感じで・・・。そこで今回は一日中、満足に滑ることができるホットワックスの紹介をしたいと思います。これで完璧というわけではありませんが、ショップや雑誌の情報をまとめて行っている作業であり、間違ってはいないと思いますので参考にしてください。

手順

クリーニング

リムーバーを使って古いワックス、よごれを取り除きます(汚れのひどい場合)。取り除いた後は、板が少し粉を吹いたようになります。 クリーニング後はしばらく時間をあけてください。

ワックス -No.01-

下地を作っておかないと、フッ素ワックス(最後に塗るワックス)は板にくっつきません。まずはベースワックスを十分に板になじませる作業を行います。滑走面の上にワクシングペーパーを敷き、その上からベースワックスをアイロンで溶かしながら適量を垂らします。

※ワックスを溶かす時は、煙が出ないよう温度の上げすぎに注意してください。

ワックス塗りこみ -No.02-

ワクシングペーパーとアイロンを一緒にずらしながら滑走面全体にワックスをなじませます。

※アイロンを止めないように注意してください。止めてしまうと板を傷めてしまいます。

※No.01が上手くできない場合は直接ワックスを板に垂らし、板全体にアイロンでなじませた後、ワクシングペーパーでワックスをなじませてもOKです。

ワックスを削る -No.03-

ベースワックスが完全に冷める前にスクレーパーでワックスを完全に削り取ります。一定方向に押し出し、ワックスが出なくなるまで行ってください。

※滑走用ワックスを削るときは完全に冷えてから行ってください。

細かなワックスを掻き出す -No.04-

板には目に見えないほどの細かい溝があります。スクレーパーでは取りきれない細かい溝に入ったワックスをナイロンブラシで掻き出します。一定方向に行ってください。ベースワックスはここまで。

※次に「滑走用ワックス」で塗りこみます。No.01~04までの作業を「滑走用ワックス」を使い塗りこみます。

馬毛ブラシ

滑走用ワックス塗りこみ作業終了後(No.01~04)、馬毛ブラシを使うとさらに効果的です。

仕上げ

フィニッシュマットで細かなワックスを取り除きます。

完成

ものすごく滑る板になります。是非お試しを!

※ワックスを削る際に削りかすがどうしても出てしまいます。家の中で行う場合は、家の人の理解が必要です。新聞やビニールシートを敷いて怒られないようにしましょう。

before

黄色い所にある縦の黒い線が古くなったワックス

after

黒い線が消えピカピカに

作業に必要な物

作業スタンド(工具センターに打っているものや、ダンボールでも良いと思います)
リムーバー
ベースワックス
滑走用ワックス(1回目はフッ素無し、2回目はフッ素含む)
アイロン(ホットワックス用が良いと思いますが、家庭用のアイロンでもアルミホイルを使えば何とかなります)
スクレーパー
ナイロンブラシ
馬毛ブラシ(必要であれば)
フィニッシュマット

参考までに今回使ったリムーバーおよびワックス

リムーバー / メーカー:マツモトワックス 商品名:本気リムーバー
ベースワックス(1回目) / メーカー:GALLIUM 商品名:BASE WAX
滑走用ワックス(2回目) / メーカー:GALLIUM 商品名:EXTRA BASE VIOLET(-3度~+3度)
滑走用ワックス(3回目) / メーカー:GALLIUM 商品名:SSF49(-3度~+3度)

番外編

滑っている最中に滑りが悪くなってしまった場合は、滑走用ワックスを板に直接ゴリゴリ塗り、ナイロンブラシ、馬毛ブラシ、フィニッシュマットで仕上げると滑りが復活します。クルマで行かれる場合はこの3点を念のため持っていかれるとよいでしょう。