時は過ぎ、46歳。自宅のリビングで食後のコーヒーを飲みながら、独り言を言ってみる。「また、バイク乗ってみようかなあ」 自分の中では、言ってはみたところで、実は乗るつもりなんかまるでなく、ただなんとなしに時間つぶしのコマとコマをつなげる接着剤のような言葉を吐いただけだった。聞くとは無しに聞いていた家内は、これも重量感のない言葉で、「乗ってみればあ~」と返してきた。「って言っても乗れるわけないよなあ」。経済的、体力的、その他もろもろの障害がたくさんあるような気がする。
だって、まずあの頃に比べて、体力がなくなってきているし、反応速度が際立って落ちている。
・・・「スピード出さなければいいじゃん」
ローガンが進んで夜は物が見えにくいんだ。
・・・ 「夜、乗らなきゃいいじゃん」
経済的に苦しいはずだ。
・・・「小さいのにすれば安いんじゃない?」
置く場所だってないぞ。
・・・「庭の植木を整理するつもりだったからスペースは空くわよ」。
おやおや?否定する題材がなくなってきたぞ、ひょっとして「乗ってもいい」というということか!けど、最後のカウンターパンチ
・・・「自分のお小遣いの範囲でね!」
なるほど、そういうオチか。けど、一応、インターネットでパチパチと調べてみる。
すると・・・ ん?・・・ なんだよ これ?…大長江集団?!