まずはアメリカズカップについて説明します。
アメリカズカップとは、1851年、日本では嘉永4年、ペリー来航の2年前、イギリスのロンドン で第1回万国博覧会が開催され、それを記念してヨットレースが行われたのですが、地元イギリスからは14隻、アメリカから1隻が参加し、そこで大勝したのがアメリカ艇で、優勝杯は王室より純銀製の水差しが贈られ、のちにアメリカズカップと呼ばれ、世界最古の国際スポーツトロフィーとなりました。
165年の歴史の中、今回が第35回なのは、第1回アメリカズカップ自体が19年後の1870年でその後数年ごとに大会は行われ、1983年の第25回大会まで132年間アメリカが防衛を続け、この年オーストラリアが勝ち、初めてカップがアメリカ国外に持ち去られました。その後1987年、第26回オーストラリア大会で再びアメリカが勝ち、1995年、第29回アメリカ・サンディエゴ大会でニュージーランドが勝利し、2003年、第31回ニュージーランド・オークランド大会でスイスが勝ち、2010年、第33回スペイン・バレンシア大会で再びアメリカが奪還し、そして、第35回大会は2017年6月に英領バミューダで開催されます。アメリカズカップ本戦は、前回大会の勝者である防衛者(ディフェンダー)と挑戦者(チャレンジャー)での一対一のマッチレースで行われます。
そのチャレンジャーを決めるために、2015年の7月から全9戦の予選シリーズ、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズが参加6チームによって行われ、優勝チームには次のレースでのポイントとして2ポイント、準優勝チームには1ポイント、次に2017年5,6月に英領バミューダで行われる、マッチレース形式のルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズで4位までが次に進み、2017年6月に同じく英領バミューダで4チームでのマッチレース、ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・チャレンジャー・プレーオフが行われチャレンジャーが決定し、同じく6月に英領バミューダにてディフェンダーとチャレンジャーとのマッチレースの結果、アメリカズカップを獲得します。
日本からは過去にニッポンチャレンジとして、1992年の第28回アメリカ・サンディエゴ大会、1995年の第29回同じくアメリカ・サンディエゴ大会、2000年の第30回ニュージーランド・オークランド大会の3大会に参加しました。いずれも戦績は4位でした。