自動車工業学科 加藤寛

ダート・トライアル

自動車工業学科 助教 加藤 寛/KATO Hiroshi

ダート・トライアル

前回の「北海道ツーリング」に続いての内容です。2008年7月ぐらいにアップされていると思います。7月は入学した1年生も実習が進んでクルマのことが詳しくなり、実習作業が楽しくできるころであり、また、自動車の運転では、慣れが出てくるころなので、安全運転に心がけましょう。さて、自動車短期大学には本当に「クルマ好き」が大勢います。自分は始めのうちは「バイク好き」でしたが、18歳となり四輪の免許を取ると、バイクも乗り続けていましたが、自動車短期大学の学生同様、このころから「クルマ好き」が始まりました。

始めはお金も無く自分のクルマはありませんでした。しかし、四輪への興味はあり、特にレースを見るのは好きでした。中部地方には、かの有名な鈴鹿サーキット(この大学からでも2時間弱ぐらいで行く事ができます)があり、つれとレースを見に行ったり、その当時は土曜日の午後に鈴鹿のレースをテレビ中継していまして、良く見ていました。

シティ・ターボIIブルドッグ・レースです。よく1コーナーの突っ込みで、クラッシュや転倒をしていました。

こちらは、三菱スタリオングループAです。共に若い人は知らないでしょう。おとうさん、おかあさんに聞いてください。

そのうちに、バイトのお金もたまり、初めて買ったクルマは、10年落ちで諸費用込み、26万円ポッキリの「トヨタ・カリーナ2000GT」です。このカリーナに積まれていたエンジンは「18R-G」といって、「カリーナ」、「セリカ」、「コロナ」、「マークⅠⅠ GSS」といったクルマに積まれていました。つれで全車種揃えてドライブ?に行ったのはよい想い出です。また、みんなよく壊れたので修理ばかりしていました。ミッションは5台ぐらい載せ替え、エンジンも載せ替えをしました。この時の経験が後の整備に大変役立ったと思います。

トヨタ・カリーナ2000GTです。フェンダー・ミラーが懐かしい。ホイールはワタナベです。

つれとのドライブの集合写真。懐かしいクルマばかりです。写真の撮り方が時代を感じます。

その後、社会人となり自動車販売会社に就職し、日々送っていたのですが、その会社の先輩に「ダート・トライアル」をやっている人がいて、その先輩に連れられレースに出るようになりました。始めはB級ライセンス習得から始まり、チームに入ってミーティングに参加し、色々教えてもらいました。 クルマもダート用のクルマが無かったので、先輩のクルマでのダブル・エントリーで出させてもらいました。もう、わけも分からず夢中で走らせ、あっという間の初戦でした。結果は当然よくなかったですが、クルマを走らせることが、大変難しいといったことが分かり、余計に面白くなってきました。

先輩のクルマ、A175A三菱ランサーEXターボ。FRの1800ターボで面白いクルマでした。(写真が切れてしまってすいません)

先輩のクルマでは、やはり今一歩思い切ったことはできないので、給料をつぎ込み、自分のクルマで「ダート・トライアル」に挑戦しようと、「三菱コルディア1800ターボ4WD」を買いました。「ダート・トライアル」はノーマルの足回りでは無理なので、サスペンションの交換や、アンダー・カバーの装着、シート・ベルト四点式化、ダート用タイヤなどいろいろお金もかかりました。そのかいあってか、また4WDでもあってか、いきなりのレースで、先輩のタイムを上回ってしまいました。

三菱コルディアです。今はもう販売されていない、絶版車!場所は池の平ワンダー・ランドです。

よく見ないと分からないかもしれませんが、クルマがジャンプして、着地する瞬間を捉えたものです。

砂煙を上げてのコーナリング。場所は矢作川河川敷特設コースです。

オーバー・スピードでの突っ込みで、コース・アウト寸前!

その後、鈴鹿のダート場など何度かレースに出ましたが、諸般の事情もあり、「ダート・トライアル」はやめてしまいました。しかし、「ダート・トライアル」を行うことでクルマの操縦や、交通マナー(競技を行っていると普段の街中では特に安全運転に心がけます)、人とのつながりなど、いろいろ勉強になりました。その後も「クルマ好き」は変わらず、いろいろなクルマを乗り継ぎ、中には23万キロ乗ったクルマもありました。

つれのクルマですが、懐かしのクルマS130です。L型2.8改3.0リットル フル・チューンです。一時期乗らせてもらいました。

これは自分のクルマ、三菱スタリオンGSRⅠⅠⅠです。アメリカン・レーシングのホイールが(自分では)ベスト・マッチング!