電子ロボット工学科

永野研究室

画像処理技術を用いた360度プロジェクションマッピング

永野研究室永野 佳孝 教授

キーワード画像処理/遠隔医療システム/高速デジタル回路

電子技術の中に画像処理技術があります。当研究室では、2次元と3次元のデジタル画像処理技術を用いて360度プロジェクションマッピングを実現しています。写真は、白色ウサギの立体物に、茶色模様の画像を投影しています。この投影には、90度間隔で配置された4台のプロジェクターを用いています。各プロジェクターから投影された画像が1枚の画像に見えるように、4つ画像を正確に合わせるととともに継ぎ目がないようにして張り合わせる必要があります。この張り合わせには最先端のデジタル技術を用いた画像処理が必要となります。

最初に、立体物は平面ではないので、カメラで立体物の凹凸を測定します。次に、このカメラの撮影方向から見える模様の2次元画像を、模様の描かれたウサギの3次元モデルから取り出します。そして、この画像に立体物の凹凸に合わせた変形をします。最後に、隣のプロジェクターの映像と継ぎ目なく繋がるように、この画像の両側の明るさを調整します。

これらの大変手間のかかる作業を簡単にするために、当研究室では、アプリケーションと画像処理装置を開発しています。

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