電子ロボット工学科

磯貝研究室

小さなロボットの大きな可能性を拓く。

磯貝研究室磯貝 正弘 准教授

キーワードマイクロ移動ロボット/惑星探査ローバ/水上移動ロボット

人間や普通サイズのロボットが入っていけないような狭い場所で活動できるマイクロロボットやマイクロマシンの需要が高まっている。機械や装置の隙間に入っていって故障の原因を調べたり、地震で倒壊した建物の隙間に入っていって生存者を探したり。また、人体に入っていって病気を診断したり治療したりすることも期待されている。こうした要望に応えるために、いかにロボットを小さくつくるかが課題になる。

ロボットを旋回させるためには、右足と左足、2つのアクチュエータが必要になるが、電磁石に流す電流の周波数成分を変化させるとともに、左右の足の固有振動数を変えることで、一つのアクチュエータで左右旋回をさせることが可能となった。また、ワイヤレスで制御信号を送る方法を開発して自由な走行を実現した。現在、ロボットを動かす電力の供給は本体に搭載されたボタン電池に依存しているが、今後はワイヤレス給電を実現するため、さらに回路の改良に挑んでいる。小さなロボットに秘められた大きな可能性を現実のものとするため、さらに研究を進化させたい。