機械システム工学科

松浦研究室

大気圧プラズマの新しい発生方法と活用法

松浦研究室松浦 寛 教授

キーワード表面工学/装置開発/大気圧プラズマ

宇宙を構成する物質(質量)の99%以上はプラズマ状態だと言われています。宇宙空間は高真空であるため、エネルギーを与えると比較的容易にプラズマを発生させる事ができます。身近な例ではオーロラがありますが、カーテンの様に揺れるオーロラは上空の低真空領域で観測され、地上の大気圧下で見る事はできません。私達の研究室では、大気圧下で任意物質のプラズマを発生させるため、磁界共振を利用した新しいフィードバック制御を実現し、不安定なプラズマを右図の様に安定に点灯させる事に成功しました。これら任意ガスの大気圧プラズマを利用する事により、ナノ粒子の生成や表面の活性化、そして現在世界的な脅威となっているCOVID-19のウィルス(SARS-CoV2)を瞬時に分解あるいは不活性化する事が可能になります。