熱エネルギーを効率的に利用するための研究を行っています。熱エネルギーには三つの伝わり方があります。
一つ目は、「ふく射」と呼ばれるもので、物体から熱エネルギーが放出される現象です。身近な例では、太陽によって地球が暖められている現象などが挙げられます。
二つ目は、「熱伝導」と呼ばれるもので、物体内部で温度差が⽣じている時に熱が高温から低温へ移動する現象です。コンロにかけたフライパンが熱くなったり、凍ったアイスクリームに⾦属製のスプーンあてると金属製スプーンを通して手の熱が伝わりアイスが溶ける現象などが挙げられます。
三つ目は、「熱伝達」と呼ばれるもので、固体と流体(空気や水など)との間で生じる熱移動現象です。
扇風機の風にあたると、風があたった部分が冷やされる現象や自動車のラジエーターなど様々な場面でみられます。
この研究室では,超音速の空気の流れと物体との間で生じる熱移動現象について研究しています。熱や流体の状態は目視で確認することが難しいことが多いため、特殊な可視化法を用いた実験や数値シミュレーションなどを活用することで調査しています。