愛知工科大学 工学部 機械システム工学科の近藤敏彰教授は、電気化学的な表面処理方法の一つであるアノード酸化プロセスのメカニズムに関して、新規的な知見を得ることに成功しました。本研究成果は、水素生成デバイスや機能性フィルター形成への応用が期待されます。
アノード酸化処理を金属に施すと、金属の表面には、ナノ細孔配列を有する金属酸化物層が形成されます。これまで、ナノ細孔の成長方向は、金属表面に直行すると考えられていました。本研究では、ガリウムをアノード酸化する場合に、細孔の成長方向がガリウムの結晶性に依存することを発見しました。また、単結晶ガリウムの作製についても初めて成功しています。